沙保里悔い残る「バージンロードを一緒に腕を組んで歩きたかった」

[ 2014年3月14日 05:30 ]

吉田一問一答 

 父の突然の死に吉田沙保里は無念の涙を流しながら、レスリングの師でもある栄勝さんへの思いを口にした。

 ――出場を決めたのは?

 「2日間、お父さんとずっと話して。出場して日本が優勝することを喜んでくれると思う。父もナショナルコーチだったので一緒に戦ってくれると思う」

 ――父の教えは?

 「“人に迷惑を掛けるな”といつも言っていた。最後は一人で、車をパーキングに止めていたと聞いた。見本を見せてくれたのだと思う」

 ――レスリングについては

 「守りが得意だった自分が五輪代表選考でタックルで負けたから、子供たちには前に出るレスリングを教えていた。私はお父さんに言われるままにきて成功した。お父さんに教えてもらったレスリングを悔いのないようにやり切りたい」

 ――父に何を伝えたい?

 「ここまで育ててくれてありがとう、と。ロンドンで金メダルを獲って肩車したとき“最高”と言ってもらえたのがうれしかった」

 ――悔いが残るのは?

 「自分が結婚していなかったので。結婚して(バージンロードを)お父さんと腕を組んで歩きたかった」

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