沙保里 告別式で「お父さんは世界一」終了後に上京、気丈に練習

[ 2014年3月14日 20:45 ]

父栄勝さんの告別式で、手を合わせ出棺を見送る吉田沙保里選手=14日午後、津市

 レスリング女子の吉田沙保里選手(31)が14日、津市内で営まれた父栄勝さん(61)=11日死去=の告別式に出席し、式の最後に「お父さんは世界一です。ここまで育ててくれて本当にありがとう。お父さんに教わったレスリングを忘れずに頑張ります。大好きだよ」と涙ながらに語りかけた。

 栄勝さんが主宰するレスリング教室の教え子らとともに出棺を見届けるとすぐに東京へ移動し、15日に始まる女子国別対抗戦、ワールドカップ(W杯)のメディカルチェックと計量をパス。海外の選手から慰めや激励を受けた吉田選手は「優勝することが父の喜びになる。選手、コーチと顔を合わせ、頑張ろうという気持ちをいっそう持った」と気丈に話した。その後は練習を行い、笑みを見せる場面もあった。

 吉田選手は55キロ級で五輪を3連覇したが、このW杯から新設の53キロ級での出場となる。

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