綱獲り鶴竜 起死回生はたき込み「内容は良くなかった」

[ 2014年3月10日 05:30 ]

綱取りの鶴竜(右)は土俵際の叩き込みで遠藤を際どく下した

大相撲春場所初日

(3月9日 ボディメーカーコロシアム)
 綱獲りに挑む鶴竜が、遠藤に土俵際まで押し込まれながらも、何とか白星を拾った。立ち合いすぐに前まわしをつかむが、切られていなされ、そこからは防戦一方。最後は土俵際で回り込みながらはたき込んだ。場所前に何度も出稽古した相手に研究の成果を見せつけられ、「内容は良くなかった。(遠藤は)まわしを取られて負けていたから、考えてきたね」と苦笑いした。

 番付発表会見から平常心を強調してきた。初日の注目対決で館内が沸いたときには「ぐーっとなりそうになった」と緊張感に包まれたが「そこで落ち着けたのが良かった」と冷静さを取り戻した。先場所、白鵬と優勝決定戦を戦った経験が生きたようだ。

 今場所の綱獲りには高いハードルが待つ。北の湖理事長(元横綱)は13勝以上の優勝を条件に挙げており、プレッシャーは避けられないが「笑顔が一番」と、自分流のメンタル調整法で平常心をキープしていく。

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2014年3月10日のニュース