森田 人生初“直ドラ”届かず2位「先につながる」

[ 2014年3月10日 05:30 ]

4番ホール、ドライバーを手にボールの行方を見る森田理香子

女子ゴルフツアーダイキン・オーキッド・レディース最終日

(3月9日 沖縄県南城市 琉球ゴルフ倶楽部=6473ヤード、パー72)
 首位タイで出た森田理香子(24=リコー)は4バーディー、3ボギーの71で通算6アンダーの2位と伸びず、88年のツアー制度施行後初の開幕戦連覇を逃した。優勝したO・サタヤ(30=タイ)には2打及ばなかったものの、今季の活躍を期待させるまずまずの結果だった。サタヤは昨年のほけんの窓口レディース以来となる通算2勝目を挙げた。

 ほんの数センチだった。11番パー5。森田が3Wでグリーンを狙った第2打は、風で大きく右に流された。ボールが止まったのは、わずかにOBゾーンに入ったところ。痛恨のミスでこのホールをボギーとし、通算7アンダーでトップに並んでいたサタヤに単独首位を譲った。この後、ついに追いつくことはなかった。

 「後半に入って大きいミス、小さいミス、OBも出て、去年はなかったことが出た。ふと気が抜けたのかも」。それでも、表情には明るさがあった。賞金女王の初タイトルを手にして迎えた開幕戦。ファンの注目度も期待値もこれまでよりはるかに大きくなっていたが、それに押しつぶされることなく2位に入り、得たものは少なくなかった。

 「もったいないところもあったけど、ショットもパットも良く、自分の中では満足しています」。“ギャンブルショット”にチャレンジしたのも、今後に向けての明るい材料だ。イーグルでプレーオフに持ち込めた18番。ピンまで残り246ヤードの第2打は、1WをFW代わりに使う人生初の“直ドラ”で打った。師匠の岡本綾子の勧めもあって今オフから取り組んでいる、逆風対策のショット。2オンこそならなかったものの、ボールは低く強い弾道を描きグリーン前まで転がった。「怖かったけど、大事なところでやってみたら先につながるかなと思って」。初の開幕戦連覇を逃したとはいえ、2年連続女王へは良い滑り出しとなった。

 ▼2位・比嘉真美子 今後に向けていい流れにできた。(後半はボギーなしの3バーディー)

 ▼2位・渡辺彩香 インで(バーディー)チャンスがあったのに伸ばせなかったのが悔しい。オフにやったアプローチ、パターはできた。(68で回り自己最高タイとなる2位でフィニッシュ)

 ▼21位・横峯さくら 風もあったけど私自身がバラバラでした。(序盤3ホールで2つ落とし優勝戦線から脱落)

 ▼21位・新垣比菜 ベストアマチュアはうれしいけど、アンダーパーで回れず悔しい。(中学校の卒業式を欠席し出場)

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2014年3月10日のニュース