木崎逆襲の日本人トップ3位 アジア大会確実に

[ 2014年3月10日 05:30 ]

日本人トップでゴールし、林監督(右)抱き合い涙を流す木崎良子

名古屋ウィメンズマラソン

(3月9日 ナゴヤドーム発着)
 意地の逆襲だ。アジア大会(9月、韓国・仁川)の代表選考会を兼ねて行われ、昨夏の世界選手権4位の木崎良子(28=ダイハツ)が2時間25分26秒で日本人トップの3位に入った。35・7キロ付近で一時は日本人トップ争いから遅れたが、巻き返してアジア大会代表入りを確実にした。マリア・コノワロワ(39=ロシア)が2時間23分43秒で優勝した。

 ライバルは自分自身だった。木崎は15キロ過ぎから左太腿裏がしびれ、終盤はさらに左臀部(でんぶ)にもしびれが出た。35・7キロ付近で早川、田中から遅れたが、「諦めなければ何が起こるか分からない」と懸命に追走。40キロ手前で日本人トップ争いに加わると、早川とのデッドヒートを制して日本人トップの3位でゴールした。「自分らしくないレースで悔しい」とレース後は涙を浮かべたが、アジア大会代表の座を確実にした。

 アジアの舞台はマラソン人生の原点だ。10年広州大会。木崎は現地で嶋原の給水の手伝いをしていた。「嶋原さんが笑顔で給水を受け取ってくれたのに感動して、マラソンを走ろうと思ったきっかけになった」。あれから4年。12年ロンドン五輪16位、13年世界選手権4位などの実績を残し、アジアの舞台に立つ。同大会で金メダルを獲得すれば、15年世界選手権代表に内定。世界選手権で日本人最上位入賞なら、16年リオデジャネイロ五輪の代表に決まる。「(アジア大会では)世界選手権の内定がもらえる順位を狙いたい」。ターゲットはアジア女王だ。

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2014年3月10日のニュース