桐生 0秒04差で準決勝敗退「得られたものの方が大きい」

[ 2014年3月10日 05:30 ]

男子60メートル準決勝1組 6着で敗退した桐生祥秀

陸上世界室内選手権第2日

(3月8日 ポーランド・ソポト)
 男子60メートル準決勝で桐生祥秀(18=京都・洛南高)は6秒62の1組6着で敗退した。全体では14番目。8人による決勝はリチャード・キルティ(英国)が6秒49で初優勝した。

 桐生はゴール後、写真判定にもつれた結果をじっと待った。準決勝1組6着。目標の決勝進出に0秒04届かず「正直悔しい」と訴えた。スタートでスターティングブロックにかかとを付けるよう注意された。ルールはブロックに両足が触れている必要はあっても、かかとの接触までは求めていないが「自分の弱さだけど、あの一瞬で修正ができなかった」とわずかに出遅れた。同組で5番目の反応時間0秒142で飛び出し「加速面では落ち着いていけた」と立て直したが、決勝進出の目安とした6秒55の室内日本記録に及ばなかった。

 それでも3度目の海外大会で初めて予選を突破した。「得られたものの方が大きい」と桐生。4月からは東洋大に進学する。100メートルで日本人初の9秒台へ「本当の勝負はこれから。10秒の壁とか意識せずに自信を持っていく」と力を込めた。

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2014年3月10日のニュース