松山「来週のため」棄権 昨年反省生かし早期復帰目指す

[ 2014年3月2日 05:30 ]

第2日、スタート前に棄権した松山

USPGAツアーホンダ・クラシック第2日

(2月28日 米フロリダ州パームビーチガーデンズ PGAナショナル=7140ヤード、パー70)
 初日57位の松山英樹(22=LEXUS)は左手首痛のため、第2ラウンドのスタート前に棄権した。昨年10月に米ツアーの新シーズンが始まってから、松山が大会を棄権するのは昨年11月のHSBCチャンピオンズ(中国・上海)以来2度目。140位から出た石川遼(22=CASIO)は5バーディー、5ボギーと伸ばせず、通算6オーバーの146で予選落ちした。ロリー・マキロイ(24=英国)が66で回り、通算11アンダーで前日からの首位を守った。

 苦渋の決断だった。松山は「本当は棄権したくないが、昨年、無理をしてやってケガが長引いた。大事を取った」と棄権に至った理由を説明した。懸念される左手首の状態については「痛みはないし、違和感もない。ご想像に任せる」とはぐらかしたが、「(第2ラウンドを)やっていれば予選通過はできると思うけれど、4日間やるとなると微妙」と漏らした。

 スタートの約1時間前に打撃練習場に姿を見せると、ウエッジやアイアンなど短いクラブから振り始めた。しかし、その腕には痛々しいほどのテーピングが施され、スイングにいつもの力強さは見られなかった。最後は1Wを手にして球を打ったが、練習を切り上げて大会本部へ直行。そのまま棄権を申し入れた。

 松山が主催者を通じて発表した声明によると、第1ラウンドの17番でティーショットを打った際、左手首に鋭い痛みが走ったという。その後はたびたび患部を気にするそぶりを見せホールアウト後には左手に氷のうをあてがい上から包帯を巻いてアイシングした。

 次週のキャデラック選手権に出場予定で「来週のための欠場」と松山。「予選落ちもないし、(フェデックスカップ)ポイントも高いし」と来季シード権確定へ弾みをつけたいところだ。在学している東北福祉大の阿部監督は「マスターズ(4月10日開幕、米ジョージア州オーガスタ)もあるし、大事を取ったということでしょう」と説明。松山は1日には会場のマイアミへ出発。現地で調整し、復活を期する。

続きを表示

2014年3月2日のニュース