東京五輪トップに森元首相 都、JOCとの調整焦点

[ 2013年10月11日 18:44 ]

 2020年東京五輪の開催準備と運営を担う大会組織委員会の会長候補に森喜朗元首相が11日、浮上した。安倍晋三首相が水面下で打診しており、森氏が受諾した場合、東京都、日本オリンピック委員会(JOC)との調整が焦点となる。

 9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で開催都市契約書に調印した東京都の猪瀬直樹知事は「組織委というのは都とJOCでつくるもの」と反発した。JOCの竹田恒和会長も「びっくりした。何も聞いていない」と困惑し「国とも緊密に連携して組織構成を検討するが、人事はまだこれからだ」と述べた。

 五輪招致のロビー活動に尽力した森氏は、日本体協会長の経験があり、現在も日本ラグビー協会会長を務めるなど政財界、スポーツ界に顔が利く。ラグビーの19年ワールドカップ(W杯)日本大会もあり、総工費1300億円と見込まれる国立競技場の改築でも手腕が期待される。

 超党派のスポーツ議員連盟幹部は「財界出身では体協会長の張富士夫さんも候補だったが、最初の仕切り役は森さんしか適任者がいない」と説明した。

続きを表示

2013年10月11日のニュース