高校生プロ 17歳鍋谷 3差7位発進 どや顔イーグル締め

[ 2013年10月11日 06:00 ]

高校生プロの鍋谷太一は9番ホールでイーグルパットを静めガッツポーズ

男子ゴルフツアー トーシン・トーナメント第1日

(10月10日 岐阜県加茂郡富加町 TOSHIN・GCセントラルC=7008ヤード、パー72)
 高校生プロの鍋谷太一(17=フリー)が1イーグル、5バーディーの65で回り、今季レギュラーツアー初出場ながら首位と3打差の7位と好発進した。石川遼に憧れ、将来の米ツアー挑戦を目指す17歳が、石川も松山英樹も不在のトーナメントを盛り上げる。昨年の覇者・呉阿順(ゴアジュン)(28=中国)は10バーディー、ノーボギーの62で回り首位に立っている。
【第1R成績】

 カメラ目線のどや顔でガッツポーズを決めた。最終9番パー5。大阪学芸高2年の高校生プロ・鍋谷は、フェアウエーからの残り187ヤードの第2打を6Iでピン左1メートルにつけ、イーグルで締めた。「(グリーンの周りに)カメラマンが多くてビックリ。凄い雰囲気だった。注目されれば、もちろん緊張するけど、うれしい気持ちの方が強い。あのセカンドは会心です」。根っからの大阪人らしく身ぶり手ぶりを交え、臨場感たっぷりに話す姿が初々しかった。

 ここ1カ月で3キロ増量して体重62キロになり、ショットが安定。加えて「距離感がさえた」というパットも決まった。スタートの10番で4メートル、折り返しの1番では13メートルを沈めた。プロでのレギュラーツアー出場は2戦目ながら、首位と3打差の好発進だ。

 16歳の昨年9月にプロ転向した。石川遼に憧れ、ティーチングプロの父・忠治さん(48)からも「いずれプロになるなら早い方がいい」と背中を押された。同年10月の日本オープンに16歳3カ月22日で出場(予選落ち)。08年4月東建ホームメイトカップの石川の16歳213日を更新し、日本選手ツアー最年少出場記録をマークした。

 高校にゴルフ部はなく、試合以外は授業を受けて放課後と週末に腕を磨く。「勉強も結構やっている。高校生だからゴルフだけでは駄目。卒業するまで、ちゃんと行きたい。その後はプロ一本で。将来はアメリカに行きたい」。夢に近づくため今大会は「目の前の一打に集中して頑張りたい」と貪欲に上位を狙っていく。

 ◆鍋谷 太一(なべたに・たいち)1996年(平8)6月19日、大阪市生まれの17歳。父の手ほどきで8歳から競技を始め12年関西ジュニア優勝。得意クラブは3I。趣味は釣り。1メートル75、62キロ。

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2013年10月11日のニュース