あれから25年…「無念晴らしてくれた」名古屋招致関係者にも喜び

[ 2013年9月8日 16:11 ]

 2020年夏季五輪の開催地に東京が決まった8日、1988年の五輪招致でソウルに敗れた名古屋市の招致関係者の間にも喜びが広がった。

 「安倍晋三首相を含めて国を挙げ、できることをすべてやった総力戦だった。関係者はよくがんばった。無念を晴らしてくれた」。名古屋招致に名乗りを上げた故仲谷義明元愛知県知事を副知事として支え、その後知事を4期16年務めた鈴木礼治さん(84)は、決定を早朝のテレビニュースで知った。

 当時、下馬評で名古屋が最有力と目されながら、落選した記憶は今も鮮明によみがえる。「仲谷さんも相当悔しい思いをした。国全体が祝福するニュースだ」と感慨深げに語った。

 当時、名古屋市で招致担当だった高木勝義さん(71)は「われわれのころとは招致活動のやり方がまったく変わった。いろんな努力があっただろう」と関係者をねぎらい、「あきらめずに立候補し続け、国じゅうの力を合わせることができた」と東京決定の要因を分析した。

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2013年9月8日のニュース