中国国営テレビ「1回目で東京敗退」と誤報 新華社も

[ 2013年9月8日 13:53 ]

 中国国営の中央テレビは8日、国際オリンピック委員会(IOC)の総会を生中継した際、番組に出演した解説者が「(五輪開催都市を選ぶ1回目の投票で)東京は敗退した」と誤った情報を伝えた。中国メディアが報じた。

 また国営通信、新華社も同日午前3時(日本時間同4時)すぎに「イスタンブール、2020年五輪開催獲得」と英語と中国語で速報。約20分後に「イスタンブールと東京、決選投票」と訂正した。

 中国の国営メディアが相次いで誤報を流すのは珍しく、国内で大きな話題となっている。香港系メディアは「中央テレビがこれほどの重要な局面で無責任な解説をすべきではない」と苦言を呈した。

 湖南省の新聞、長沙晩報の副編集長は短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」に「(新華社の誤報のため)新聞数十万部を緊急回収し、書き直して再度印刷した。損失は莫大だ」と書き込んだ。

 中国の国営メディアは連日、安倍晋三首相の歴史認識などを批判的に報じており、微博上では、一連の誤報について「東京に落選してほしいという主観がにじみ出たのではないか」などと皮肉る書き込みが見られた。(共同)

続きを表示

2013年9月8日のニュース