松山 メジャー最速Vへ!トラブル何の「バッチリ」

[ 2013年5月16日 06:00 ]

メジャー最速制覇へ調整する松山英樹

 国内男子ゴルフの今季メジャー初戦、日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯は16日、千葉・総武CC総武Cで開幕する。初出場の松山英樹(21=東北福祉大)は、勝てばプロデビュー4戦目でのメジャー制覇最速記録となる。決して本調子ではないが、大物ルーキーは優勝争いを目指す。

 21歳の若武者は手探りの大会前日となった。疲れを考慮し、ラウンドを回避した松山は「(試合が)続いたので、予選を通って最終日に戦う体力がないといけないので」と説明した。その分、10時間も睡眠を取り、みっちり練習した。ショットを1時間半、アプローチを30分、パットを30分、その後再びショットを30分と合計3時間を費やした。決して好調とは言えない。「ティーショットを大事にしたい」と林間コースの総武CC攻略のポイントに挙げる1Wが安定しない。地面に置いたボールを1Wで打つ「直ドラ」や、ティーアップしたボールをアイアンで打つ練習で修正を図ったのも悩みが深い証拠だ。

 トラブルにも見舞われた。宿舎に帰ろうとした際、車がオイル漏れで動かなくなった。東北福祉大所有のワンボックスはツアーを転戦する足。やむなく他の車で送ってもらった。しかし、ここまで3試合とも本調子でない中で上位に食い込んでいる新人に悲壮感はない。「調子は?」と聞かれ、「バッチリっす」と即答した。勝てばプロ5戦目で12年日本ツアー選手権を制した藤本佳則を上回る4戦目での最速メジャー制覇。新たな歴史へ松山が挑む。

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2013年5月16日のニュース