タイ開幕戦でいきなり大爆発 孔明11バーディー首位

[ 2013年3月15日 06:00 ]

第1ラウンド、18番でラインを読む小田孔明

男子ゴルフツアー タイオープン第1日

(3月14日 タイ・バンコク タナシティー・クラブ=6930ヤード、パー72)
 日本ツアー開幕戦はワンアジアツアーとの共同主管で行われ、クラブを総取っ換えした小田孔明(34=フリー)が6連続を含む自己最多の11バーディーを奪い、64をマーク。単独首位発進した。用具契約を変えて初めての試合で最高のPRに成功した。3打差11位に藤本佳則(23=フリー)、谷原秀人(34=フリー)らが続いた。

 暑さでふらふらになりながらも、ゴルフはしっかりとしていた。最終18番パー4。小田孔は第1打を3Wで278ヤード飛ばし、8Iでピン手前6メートルに2オン。バーディーパットを強気に沈めて自己記録を一つ上回る11個目のバーディーを奪った。「マン入り(パットがよく入った)でした。暑くて覚えてないけど」。真っ赤にほてった顔をほころばせて単独首位でホールアウトした。

 302ヤードの2番パー4で1オンしてバーディーを奪ったのが始まり。以降7番まで6連続でスコアを縮めると、後半も勢いが止まらない。10番で1メートル、11番で13メートルのバーディーパットを沈めた後、15番でダブルボギー。流れが止まりかけたがすぐにバーディーを奪い盛り返した。ツアー記録(85年以降、12個)にあと1と迫るバーディーラッシュだった。

 最高の宣伝マンだ。今季、用具契約をダンロップスポーツから本間ゴルフに変更。パター以外の13本のクラブを替えたが「意気込むとダメだから。でもトレーニングはしっかりできたし、あとはクラブに合っていくはず」とサイパンや宮崎での合宿の成果を信じた。もちろん、関係者とは何度もやりとりを重ねクラブを微調整。おかげでアイアンはイメージとぴったり合致し不安なく初戦を迎えられた。

 08年から毎年勝利を積み重ねたが昨年は途切れた。賞金王争いをした藤田、谷口のアラフォー世代と、池田、藤本の20代の実力派に挟まれる34歳。「まだ初日だから。あす予選落ちしないようにしますよ」。軽口を叩いたが安心感のあるクラブがあれば飛ばし屋にはもってこいのコースだ。谷間世代が派手なスコアでクラブと自身をアピールする。

 ▼99位片山晋呉 久々にしてはいいんじゃない。スコアはまた別。(パープレーで出遅れ)

 ▼99位池田勇太 ショットはまあまあ。あすはパットが入ることを祈りつつ1つでも伸ばしたい。(選手会長として初戦も伸ばせず)

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2013年3月15日のニュース