ピストリウス容疑者 警察の「筋肉増強薬発見」証言は誤り

[ 2013年2月22日 06:00 ]

 南アフリカ検察の報道官は20日、恋人の女性(29)を射殺した疑いで訴追された同国の両脚義足の五輪ランナー、オスカー・ピストリウス容疑者(26)宅で筋肉増強効果のあるテストステロンが見つかったとの警察当局者の法廷証言に誤りがあったと述べた。AP通信が伝えた。

 共同電によると、警察当局者は20日に再開された同容疑者の保釈の可否をめぐる審理で、首都プレトリアの容疑者宅からテストステロンと注射針が見つかったと証言。弁護側は、テストステロンではなく合法的な薬草だと反論していた。検察報道官は、物質を特定するのは時期尚早で、検査は続行していると語った。

 国際パラリンピック委員会(IPC)の報道官によると、同容疑者は昨年のロンドン大会直前と期間中に2回、ドーピング検査を受け、結果はいずれも陰性だった。検察側は計画的な殺人だったとして保釈に反対し、弁護側は強盗と間違えて撃ったと主張。審理は21日も開かれる。

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2013年2月22日のニュース