五輪招致「スタート肝心」 猪瀬知事、決意表明

[ 2013年1月8日 19:21 ]

「立候補ファイル」公表の記者会見を終え、談笑する(左から)吉田沙保里、東京都の猪瀬直樹知事、下村文科相

 2020年夏季五輪開催を目指す東京都の猪瀬直樹知事は8日、都庁で記者会見し、7日に国際オリンピック委員会(IOC)に「立候補ファイル」を提出して「招致活動もスタートが肝心。世界をリードするトレンドの中心(である東京)で、かつてないダイナミックな祭典になる」と決意を表明した。

 立候補ファイルは世界有数の都市基盤と高い運営能力をアピールし、約3000億円の大会予算が赤字となった場合は国が補てんする政府の財政保証を添えた。

 日程は7月24日から8月9日まで。1964年東京五輪でメーン会場だった国立競技場を、開閉式屋根のある8万人収容の新スタジアムに改築して開閉会式などを行う。マラソンは国立競技場発着で、都心の観光名所を巡って浅草で折り返す。

 課題の開催支持率は都民65%、国民64%と記した。東日本大震災からの復興の意図を込め、サッカー1次リーグを宮城県で実施。聖火リレーは東北地方も縦断。開催地の放射線量は国際基準を大幅に下回り、施設の耐震性や津波などへの防災対策も万全と強調した。

 開会式の15万円が最高額の入場券は1000円から観戦できる競技もあり、全体として低めに設定した。幹線道路に大会関係者用の「五輪レーン」を設け、宿泊施設は選手村から半径10キロ圏内に約8万7千室を準備する。

 開催都市は9月7日にブエノスアイレスでのIOC総会で決まる。

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2013年1月8日のニュース