オグがシオ激励「悔い残さず自分自身の戦いを」

[ 2012年7月13日 06:00 ]

久々に対面し握手を交わす“オグシオ”こと小椋久美子さん(左)と潮田玲子

 オグからシオにエールだ。ロンドン五輪のバドミントン混合ダブルス代表の潮田玲子(28=日本ユニシス)らが12日、都内の味の素トレセンで合宿を公開。潮田と北京五輪でペアを組んだ小椋久美子さん(28)がテレビ局の取材で訪れ、「自分自身の戦いをしてほしい」とエールを送った。9月のヨネックス・オープンで現役を引退するシオは、最後の五輪で全力を尽くす。

 日本バドミントン界をけん引した伝説の2人が、久々に顔を合わせた。テレビ局の取材で合宿を訪れた小椋さんが、練習前の潮田と握手を交わす。昨年9月のヨネックス・オープン以来、約10カ月ぶりの対面。「練習頑張ってね」という小椋さんの激励に、コートで懸命に汗を流した潮田は、「久々だしうれしかった。昔のことをちょっと思い出しましたね」と爽やかな笑みを浮かべた。

 アイドルペア「オグシオ」として北京五輪に出場しメダル獲得を目指したが、ベスト8に終わった。2人とも、本来の実力を出し切れなかったという思いを今でも抱いている。「北京で残した悔しさを晴らすために、とにかく力を出し切りたい」と潮田。「4年前に悔いが残ったのなら、(ロンドンでは)悔いを残さずに自分自身の戦いをしてほしい」とエールを送った小椋さんは、ロンドンに飛び1次リーグを生で観戦する。

 潮田は、9月のヨネックス・オープンを最後に現役を引退する。重大な決断を10日に表明した。10年1月に現役を引退した小椋さんは、「私の場合、凄い葛藤とかあったり迷ったり、いろんな気持ちが入り交じって“やめる”って決めた」と振り返り、「(潮田が)ロンドン前に発表したのは、ロンドンに対して“これが最後”って奮い立たせる意味があるのかな」と胸の内を想像した。

 ラスト五輪に向け、潮田には武器がある。4年前、極度の緊張感からサーブの時にシャトルを持つ手が震えた経験を踏まえ、構えてからすぐにシャトルを手から離して打つサーブを特訓中だ。「脱力系サーブです」と笑った潮田は、「萎縮して力を出し切れないのが、一番悔いが残る。思い切って、力を出し切って勝負したい」と気合十分。オグの思いに応えるためにも、シオが全力プレーを披露する。

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2012年7月13日のニュース