宮里藍 2差5位 時差ボケ対策成功で米日連勝へ好発進

[ 2012年5月5日 06:00 ]

大勢のギャラリーを引き連れ14番に向かう宮里藍

女子ゴルフツアー ワールド・レディース・サロンパスカップ第1日

(5月4日 茨城県つくばみらい市 茨城ゴルフ倶楽部西コース=6649ヤード、パー72)
 宮里藍(26=サントリー)が米日2戦連続優勝に向けて好スタートを切った。インから出て6バーディー、1ボギーの67をマーク。前週を休養に充てたことで時差ボケや日米のコースの違いも解消。首位に2打差の5位で今大会自己最高発進となった。65で回った申ジエ(24=韓国)とモーガン・プレッセル(23=米国)が首位に並び、2週連続優勝の懸かる有村智恵(24=日本ヒューレット・パッカード)らが1打差で続いている。

 試合中の全ショットを5段階評価して書き留める宮里のスコアカード。オール5とはいかなかったが、この日は十分に優等生の数字が並んだ。「よかったと思います。4はいくつかあったけど3はなかったですからね」

 前半はフェアウエーキープ率、パーオン率ともに100%。後半もピンチらしいピンチはティーショットを曲げた4番だけで、ここも5メートルのパットを沈めてパーを死守した。大雨の影響でグリーンは止まりやすく、メジャーらしからぬバーディー合戦。ボギーは3パットした最終9番だけにとどめ、「大きなミスもなく全然ストレスのない一日だった」と2週前に米ツアーで優勝した強さをそのまま発揮した。

 3年連続出場で50位(10年)、63位(11年)と出遅れた過去2年とは段違いの好スタート。「言い訳になるからあまり言いたくはないけど」とためらいつつ、「時差ボケの影響は大きかった。集中したくてもできない状況が多かった」とこれまでとの違いを説明した。

 過去2年は前週に米ツアーがあり、帰国してすぐに試合に臨んでいた。今回は前週を地元沖縄でのんびりと過ごしたことで、集中力は18ホール途切れなかった。体調面だけでなく、月曜日から練習できたことで「ゴルフの微調整」も済ませられた。日本のコースは地面が硬いため、米国のように打ち込むのではなく、クリーンにボールを拾うように打ち方を修正。特に100ヤード以内の距離感がぴたりと合うようになり、グリーンの読みにも迷いがなくなった。

 「残り2日間もやるべきことは同じ。きょうのことは忘れて、あしたもゼロからスタートする気持ちで頑張ります」。54ホールの短期決戦。心身ともに最後まで駆け抜ける用意はできている。

 ▼106位のミシェル・ウィー 前半は思うようなゴルフができなかったが、ポジティブに考えたことで後半(34)につながった。雨の割には、楽しくラウンドできた。(女子日本ツアー初出場も76と大きく出遅れ)

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2012年5月5日のニュース