ローマ 20年五輪断念 財政危機で政府支持せず

[ 2012年2月15日 08:44 ]

 東京が開催を目指す2020年夏季五輪招致で、イタリアのモンティ首相は14日、多額の公的債務を抱えて財政再建を進める現状を踏まえ、政府としてローマの招致を支持しないと発表した。同国オリンピック委員会のペトルッチ会長は「五輪の夢は消えた。政府の決定を受け入れる」と招致断念を表明した。

 ギリシャを震源地とした欧州債務危機が、五輪招致を直撃した形。20年五輪は東京、マドリード、イスタンブール(トルコ)、バクー(アゼルバイジャン)、ドーハ(カタール)の5都市で争われることになった。

 同首相は開催費用が98億ユーロ(約1兆円)と見込まれる五輪招致への財政保証は「国の現状を考えれば無責任だ」と説明。招致委員会のペスカンテ会長は、24年五輪の立候補については、慎重に検討する考えを示した。15日は国際オリンピック委員会(IOC)への申請ファイル提出期限だった。(共同)

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2012年2月15日のニュース