北村がドーピング違反 ロンドン五輪絶望的

[ 2011年6月14日 06:00 ]

ドーピング違反で出場停止処分を受けた北村克哉

 日本レスリング協会は13日、都内で会見を開き、4月の全日本選抜選手権グレコローマン96キロ級で優勝した北村克哉(25=ドン・キホーテ)のドーピング違反が判明し、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から2年間の資格停止処分が科されたことを発表した。

 北村は4月29日の優勝後の検査で、筋肉増強作用のあるステロイド系のドロスタノロンが検出された。先月10日にB検体の検査も行われたが、同様の結果となった。今月10日に聴聞会が行われたが、本人は結果について争わない姿勢を示したといい、ロンドン五輪出場は絶望的となった。会見した高田裕司専務理事は「数多くのサプリメントを個人的に海外から購入しており、その中に(禁止薬物が)含まれていたようだ」と話し「非常に残念。もう一度、他の選手たちにも周知、徹底したい」とドーピングに関する啓蒙(けいもう)活動の徹底を明言した。

 北村は世界選手権に3度出場した階級のエース的存在。今年の世界選手権出場も内定していたが、協会はこれを取り消し、他の選手による代表決定戦を行う見込み。協会としての処分も含め、25日の理事会で正式決定する。

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2011年6月14日のニュース