遼くん 全米OP“超長距離コース”も「難しさ感じない」

[ 2011年6月14日 06:00 ]

練習ラウンドを引き揚げる石川遼

 石川遼(19=パナソニック)が“超長距離コース”に挑む。海外メジャー第2戦、全米オープン(メリーランド州コングレッショナルCC)は16日に開幕。今年は大会史上2番目に長い7574ヤードでの開催となるが、石川は12日の練習ラウンド後に「それほど難しさは感じてない」と攻略への自信を示した。

 前日のアウトに続いて、石川はインの9ホールを回った。2日間18ホールの合計スコアはイーブンパー。まだグリーンは止まりやすく、ラフも伸び切ってはいない。それらを差し引いても、全米オープンの最初の練習ラウンドとしては上々の慣らし運転だった。

 今大会は08年のトーリーパインズGC(7643ヤード、パー71)に次いで長い7574ヤード、パー71のタフなセッティングが待ち受ける。もちろんラフは足首まで隠れるような深さの全米オープン仕様。それでも石川は「ドライバーとアイアンがいいのでグリーンをほとんど外していない。それほど難しさは感じていない」と口にした。

 初出場の昨年は予選ラウンドを2位で突破して最終的には33位となった。会場のペブルビーチGLは各ホールに大きな特徴があり、技術力が問われる難コースだった。今年は正確性とともに飛距離も求められるが「ペブルビーチよりプレーしやすい。ペブルビーチは短い分、難しさが各ホールに凝縮されていた。ここは長いけど、その分フェアウエーが広かったりする」と1Wを思い切り使える環境を歓迎した。

 この日の最高気温は32度で湿度60%。「8月の東京みたい」という高温多湿の気候にも対応するべく、10日に米国入りしてからはトレーニングの一環として連日テニスで汗を流している。渡米直前には無効な国際免許で車を運転していたことが判明。自身初ともいえる“不祥事”の後で迎える大会だけに、技術、体力、精神面の全てでタフさを試されることになりそうだ。

 ▽コングレッショナルCC 元メンバーに多くの大統領も名を連ねる会員制の名門コース。会員権の相場は10万ドル(約804万円)以上とも言われる。ブルーコースとゴールドコースがあり、今回はブルーを使用。トーナメント実績は抱負で全米オープンは64、97年に続いて3度目、76年には全米プロを開催。本来の18番がパー3のため、今大会はこれを10番に移動し、本来の17番を最終ホールにして行われる。

 ▽石川の昨年の全米オープンVTR 予選ラウンドはトム・ワトソン、ロリー・マキロイと同組に。初日に1アンダーの4位と好発進すると、2日目もイーブンパーの71と粘って首位と2打差の2位で予選を突破した。大会最年少優勝の期待が高まったが、決勝ラウンドは好調のパットにかげりが見えて失速。3日目に7位、最終日は33位まで後退した。 

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2011年6月14日のニュース