勧告に応じたのは初 琴春日ら3力士 引退届を提出

[ 2011年4月4日 14:47 ]

 大相撲の八百長に関与したとして、1日の日本相撲協会の臨時理事会で引退勧告を受けた力士のうち、琴春日(佐渡ケ嶽部屋)春日王(春日山部屋)猛虎浪(立浪部屋)の幕内3力士が4日、師匠や関係者を通じて相撲協会に引退届を提出した。引退勧告に応じたのは3人が初めてとみられる。相撲協会は提出期限の5日までは提出者を公表しない方針。

 琴春日の師匠、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「(琴春日は)納得はしていないでしょうが、女房、子どものことを考えれば…」と話した。

 引退勧告を受けた十両将司(青森県出身)と出場停止2年の処分を受けた幕下恵那司(岐阜県出身)の師匠、入間川親方(元関脇栃司)も両国国技館を訪れたが、2人の引退届を提出したかを明言しなかった。将司は「予定では自分で出すつもり」と話している。

 勧告に応じた琴春日らについて、放駒理事長(元大関魁傑)は「引退届を持ってきてくれた連中は、よく聞き分けてくれたと思っている」と感想を述べた。

 臨時理事会は、特別調査委員会に八百長関与を認定された23人に対し、事実上の角界追放を意味する厳罰処分を下した。力士19人に引退勧告、現役時代の八百長を認定された谷川親方(元小結海鵬)には退職を勧告した。当初から関与を認めた3人は、出場停止2年の十両千代白鵬が既に引退届を受理された。恵那司と、停職2年の竹縄親方(元幕内春日錦)はそれぞれ引退、退職の意向が明らかになっている。

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2011年4月4日のニュース