藍、賞金女王消滅も“もう一つの目標”に望み

[ 2010年11月16日 06:00 ]

ロレーナ・オチョア招待で、6位に終わり賞金女王を逃した宮里藍

 USLPGAツアーのロレーナ・オチョア招待最終日は14日、メキシコ・グアダラハラのグアダラハラCC(6644ヤード、パー72)で行われ、宮里藍(25=サントリー)の賞金女王の可能性がついえた。1打差の2位からスタートして70で回って通算13アンダーの6位。賞金ランク首位の崔羅蓮(23=韓国)とは約36万6000ドル(約3000万円)差で、最終戦のLPGAツアー選手権(12月2~5日、米フロリダ州、優勝賞金22万5000ドル=約1800万円)に勝っても逆転は不可能となった。64をマークした金寅敬(22=韓国)が通算19アンダーで今季初優勝、ツアー通算3勝目を挙げた。(グアダラハラ・谷口明統通信員)

 3ホールの悪夢で賞金女王の夢は消えた。2番でバーディーを先行させた宮里だったが、4番パー4で4オン2パットのダブルボギーとすると、5、6番でも連続ボギーを叩いて3ホールで4オーバー。優勝争いから脱落した。だが、その後は5バーディーと巻き返し6位に踏みとどまった。「これだけいいカムバックができたことは大きな収穫。少しでも上位で終わればポイントにつながるので、最後まで試合を投げなかった」
 賞金女王以上に目標としてきた年間最優秀選手は、6位の5点を上積みして同部門でトップのヤニ・ツェンとは9点差の2位。最終戦に勝てば30点、2位で12点、3位で9点が獲得できる。「最後の1ホールまで自分らしく戦いたい」。賞金女王を逃しても落胆している暇はない。

 ≪美香“お疲れ”20位≫35選手中20位に終わった宮里美香は疲労感をにじませた。1番でバーディーを奪ったものの、直後にボギーを叩くなど勢いに乗れずに終わった。4週間で4カ国をめぐっての連戦に「やっぱりちょっと疲れてる。特に前半はショットが右にいってしまった」と反省。2週間のオフを挟んで、米国で拠点を置くフロリダでの最終戦となるだけに「楽しみな試合なので、体調を整えて頑張りたい」と抱負を語った。

続きを表示

2010年11月16日のニュース