名コーチ夢実現へ「おばあちゃんと孫の関係」

[ 2010年11月16日 06:00 ]

 92年アルベールビル五輪フィギュアスケート銀メダルの伊藤みどり、浅田真央を育て、現在は村上を指導する山田満知子コーチ(67)も「優勝は考えてもいなかった」と驚いた。厳しさで知られた名コーチだが「おばあちゃんと孫のような関係」と、村上に向ける視線は温かい。

 「こんなに本番を怖がる子はいない」。NHK杯では「わたしにしがみついてリンクに出て行こうとしなかった」と振り返る。今大会も買い物に連れ出したり、控室で抱きしめて緊張をほぐすなど、それこそ孫をかわいがるように気を使った。
 クラブに来たのは5歳の時。「みどりのように豪快でも、真央のように器用でもない」と言う。ただ、トリプルアクセルを武器とした2人にはない表現力を持っている。「彼女も自分の道は分かっている。大きく育つ子だと思う」。名コーチの五輪金メダルの夢を、孫がかなえる日が来るかもしれない。

続きを表示

2010年11月16日のニュース