藍と桃子 メジャー制覇に必要な“あと少しの精神力”

[ 2010年8月2日 15:45 ]

最終ラウンド、優勝した台湾のヤニ・ツェン(右)を祝福する上田桃子

 ゴルフの全英リコー女子オープン選手権が1日終了し、宮里藍と上田桃子が9位に入った。これで女子の今季メジャー4大会が終わり、日本勢の1けた順位は延べ4人。健闘はしたが、メジャー制覇に届かなかった。

 21歳ながら3度目のメジャー制覇を果たしたヤニ・ツェン(台湾)の歓喜を見守った上田は「メジャーでみんな緊張するところで、彼女はボギーを打たない。攻めるところは攻めている」と評した。大舞台で豪快さと正確さを両立させたライバルにうなった。自身はメジャーで2度目の1けた順位。「あと少しの忍耐力をつけていけば、戦えると思う」と手応えを語った。

 宮里藍はメジャー通算7度目の1けた順位。ビッグタイトルは近そうで遠い。3位だった6月の全米女子プロ選手権同様、出遅れを取り戻す展開で優勝争いには加われなかった。最終日は重圧のない中での好スコアで「自分に期待しないでやると、こういうスコアになりやすい。期待とうまく付き合っていけるようになればいいけれど」と課題に触れた。

 世界ランキングでトップを争う宮里藍は「自信は前より大きいし、メジャーはもう夢ではなく目標」というが、その意識をまだ優勝につなげられない。父でコーチの優氏は技術の進歩を認めつつも「初日は気後れがあった。メジャーに対する考え方を変えていかないと一流にはなれない」と、より強い精神力を求めた。(共同)

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2010年8月2日のニュース