“鬼門”フェデラー連続4強23でストップ

[ 2010年6月3日 06:00 ]

セーデリングに敗れ準々決勝で敗退したフェデラー

 全仏オープンテニス第10日は1日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス準々決勝で、連覇を目指した第1シードのロジャー・フェデラー(28)が、昨年の決勝で対戦した第5シードのロビン・セーデリング(25)に1―3で敗れた。4大大会でフェデラーが4強入りを逃したのは3回戦で敗退した04年の全仏以来、6年ぶり。また、2日の女子シングルス準々決勝でも第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(28)がサマンサ・ストーサー(26)に敗れる波乱があった。

 冷たい雨のセンターコートが静まり返った。ナダルとの宿命の対決を待たずに、王者フェデラーが消えた。昨年の全仏決勝を含め過去12度の対戦で全勝だったセーデリングに逆転負け。それでも「かなりがっかりしているよ。厳しいコンディションだったが、彼は試合を通して素晴らしいプレーをした」と勝者を称えたことが王者のプライドだった。
 第1セットは6―3。しかし、第2セット第2ゲームをブレークされると、セーデリングの好サーブに流れを奪われた。第3セットは5―5から、第4セットは4―4からと、終盤で許したブレークは致命的だった。前哨戦の2大会で敗れた試合と同じ、雨中の戦いだったことも不運だった。これで04年のウィンブルドンから続いていた4大大会の連続ベスト4入りは23大会でストップ。昨年、悲願の初優勝を果たしたとはいえ、赤土はやはり、フェデラーの鬼門だった。

 ≪セーデリングまた世界1位破った≫昨年に続き、セーデリングが世界1位を撃破した。1年前の4回戦で、5連覇を狙ったナダル(スペイン)を破り、今年は前年覇者のフェデラーに快勝。25歳の大物キラーは「センターコートで2年続けて世界1位に勝つのはいい気分だ」と胸を張った。フェデラーにはそれまで12戦全敗だったが、最速227キロのサーブで14のエースを奪うなど徹底的に攻めた。「この勝利は大きいけど、まだ決勝じゃない。次の試合に集中したい」と目を輝かせた。

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2010年6月3日のニュース