痛いエース不在…上村愛子“無期限休養”宣言

[ 2010年6月3日 06:00 ]

上村愛子

 フリースタイルスキー・モーグル女子で五輪4大会連続入賞の上村愛子(30=北野建設)が無期限の休養を宣言した。2日、全日本スキー連盟(SAJ)を通じ「一度立ち止まり、純粋にスキーを楽しむ1年を過ごしながら、今後の競技活動を考えていきたい」とコメントを発表。14年ソチ五輪(ロシア)への挑戦も含め、来季以降も“白紙”を強調した。

 1日に上村本人と話し合ったSAJの林辰男フリースタイル部長は、今後の強化指定選手から外すことを決定。しかし「かなり誤算だった」と苦悩の色は隠せなかった。
 世界最高峰の技術を持つエースが不在となれば、競技面だけでなく、今後のスポンサー獲得にも影響は必至だからだ。SAJ最大のスポンサーだったVISAの撤退などがあり、今冬の強化費はすでに約30%カットされることが決まっている。さらに、上村の個人スポンサーからの収入も消えれば、さらなる収入減は避けられない。フリースタイルW杯への選手派遣は国の全額負担だけに、強化プランの見直しも迫られることになりそうだ。

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2010年6月3日のニュース