【黒鷲旗バレー】金蘭会高がVリーグ1部のPFUを下して大会初勝利

[ 2024年5月3日 13:00 ]

第72回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会第3日 女子グループ予選D組   金蘭会高3―2PFU ( 2024年5月3日    Asueアリーナ大阪 )

<PFU・金蘭会高>PFUに競り勝ち、大喜びの金蘭会高の選手たち(撮影・井垣 忠夫)
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 金蘭会高が14―25、26―24、21―25、25―17、15―10のフルセットでVリーグ1部のPFUを下した。

 
 第1セットはVリーグ1部のサーブと強烈な速攻についていけず簡単に落としたが、第2セットから粘ってつなぐバレーでPFUと対等に渡り合うようになった。

 金蘭会高の池条義則監督は「数字の上で3―0で勝ったら2位通過もある。選手に言って聞かせたら逆にガチガチなってしまった」と苦笑する。決勝トーナメントの呪縛から解放された選手は強烈なスパイクをブロックに当てて拾い始めた。PFUは温存していたエースのバルデス・メリーサを第4セットから投入するが、金蘭会高のエース西村美波(3年)は負けていなかった。

 「メリーサさんとやりたかったので、出てくれて嬉しかった」と西村。池条監督は西村とメリーサの対決をベンチで楽しんでいた。「西村はメリーサにわざとぶつけてブロックアウトを3本取った。4本目はメリーサにかわされてアウトになった。駆け引きできていたのは大きい」と振り返った。

 第5セット、セッター花岡千聡(3年)のサービスエースで12点目を奪う。「実はサーブが不調で、奥を狙ったのが前に落ちたんです」と言う1点が効いた。花岡自身もツーアタックを決めるなどセッターとしてVリーグ1部を翻弄。「粘れるようになって、拾ってつなぐことができた。とっても楽しかった」のは本音だろう。

 最後はもう一枚のエース大森咲愛(3年)がレフトから対角に決めてマッチポイントを取った。「V1に勝てるとは思わなかった。嬉しい」と西村。黒鷲旗で高校女子が勝つのは下北沢成徳に続いて2校目。予選での敗退となったが、これから始まる高校バレーのシーズンに金蘭会高が弾みをつけた。

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