桃子前向き「課題見つけて帰る」

[ 2008年3月2日 06:00 ]

第3ラウンド、13番でショットを放つ上田桃子

 桃子に米ツアーの壁が立ちはだかった。USLPGAツアーのHSBC女子選手権第3日は1日、シンガポールのタナメラCC・ガーデンC(6547ヤード、パー72)で行われ、上田桃子(21)はパープレーの72で回って通算3オーバー。46位から30位へ浮上したが、難コースに対応する多様なショットの必要性を痛感させられた。宮里藍(22)は77と崩れて23位に後退。ロレーナ・オチョア(26=メキシコ)が2位に8打差の通算16アンダーと独走態勢に入った。

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 3日目にしてようやく出たパープレーにも上田に笑顔はなかった。「こういうコースは経験したことがないし、米ツアーには何が必要か分かった。すごく勉強になる」。苦闘する中で、コースから自分に足りないものを突きつけられた。

 右から左へ曲がるドローボールが持ち球の上田にとって、左に向かって下っている今大会のグリーンは「全く止まらない」難敵。この日もグリーンを狙ったショットがピンに絡まず、10メートル前後のロングパットばかりが残った。前半で2ボギーと出遅れ、後半も2バーディーを奪い返すのがやっと。「もっといろんな球を打てないといけない」とショットのバリエーション不足を痛感した。

 優勝争いを演じた開幕戦に比べ、体調面も不安がある。ハワイ2連戦から1日かけてシンガポールまで移動。疲れがたまると痛み出す腰が張り、前夜はトレーナーに1時間以上かけてほぐしてもらった。それでも、最終9番を意地のバーディーで締めくくって「最終日はアンダーパーで回りたい。もっと課題を見つけて帰る」と気持ちだけは負けていなかった。

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2008年3月2日のニュース