韓国の壁厚く…男子も銅メダル

[ 2008年3月2日 06:00 ]

韓国戦の第4試合目で柳承敏(左端)に敗れ、ベンチに迎えられる水谷隼

 卓球の世界選手権団体戦第7日は1日、広州(中国)で行われ、男子準決勝でチーム世界ランク6位の日本は、同2位の韓国に1―3で敗れ銅メダルに終わった。吉田海偉(26=神奈川県協会)、水谷隼(18=青森山田高)が連敗した後、韓陽(29=東京アート)が1勝したが、水谷が04年アテネ五輪金メダリスト・柳承敏(25)に敗れ終戦。77年バーミンガム大会以来、31年ぶりの決勝進出はならなかった。

 メダルを手に入れても、笑みを浮かべた者は誰もいなかった。4大会ぶりの表彰台を確定させていた日本だったが、準決勝で格上の韓国に敗れ銅メダル止まり。同じ準決勝で散った福原ら女子チームが会場で声をからす中、進撃が幕を閉じた。

 「悔しいし、自分が腹立たしい。どこかに満足した部分があった」。敗戦の中でも光った若きエース・水谷が、唇をかんだ。2番手で敗れた18歳は4番手で再登場し、世界ランク8位の柳承敏と激突。同29位の水谷にとっては格上だが、06年台湾OPでは勝つなど、数々のトップ10選手を撃破してきた“大物キラー”が燃えた。フルゲームの激戦で敗れたが、壮絶ラリーを制して何度も大歓声を浴びた。

 ここ3大会は2ケタ順位に沈んでいただけに、団体戦が採用される北京五輪に向けても銅メダルは大きな収穫。水谷は6日からの北京五輪アジア予選(香港)でシングルスの代表権を目指す。「ベストのプレーをして、絶対に五輪に出場したい」。悔しさと満足感が交錯する広州の経験を、北京につなげる覚悟だ。

続きを表示

2008年3月2日のニュース