麻生会長擁立へ…混迷の日本協会

[ 2008年3月2日 22:02 ]

 日本バスケットボール協会は2日、争点だった次期役員人事を審議する臨時評議員会を開き、麻生太郎衆院議員を新会長候補とする理事13人の人事案を満場一致で承認した。評議員76人のうち近畿や九州を中心に25人が欠席し、辛うじて定足数を満たした状態だが、石川武会長代行は2月22日に麻生氏と相談し「全会一致であれば就任を受けると言っていただいた」と述べた。

 人事案をまとめた役員候補選考委員会は、指導に乗り出していた日本オリンピック委員会(JOC)を無視する形で開かれ、JOCでは同協会を批判する声も上がっている。スポーツ界に影響力のある麻生氏の擁立に、遅塚研一専務理事は「コメントしにくい。詳しい報告を受けてから考えたい」と複雑な反応を見せた。
 日本協会は役員選考はJOCと協議し、同意を得た上で進めると取り決めていたが、石川会長代行は「JOCが求めたのは正常化。手続きの問題より総意に至る方が大事」と説明。さらに本来は執行部と評議員から選ばれた計5人で構成する選考委は、1人の評議員が欠席した。

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2008年3月2日のニュース