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【アジア杯】日本、守備崩壊の逆転負け 森保監督「私自身が交代カードをうまく切れなかったのが敗因」

[ 2024年2月3日 22:35 ]

アジア杯準々決勝   日本1―2イラン ( 2024年2月3日    カタール・アルラヤン )

<アジア杯 イラン・日本>喜ぶイランサポーターを背にガックリの森保監督ら日本代表イレブン(撮影・西海健太郎)
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 カタールで開催中のサッカー・アジア杯は3日、準々決勝が行われ、日本代表(FIFAランク17位)がイラン代表(同21位)に敗戦。アジア1位と2位の直接対決という今大会注目の“大一番”に1―2で敗れ、2大会ぶりに8強で姿を消した。一方、イランは22年W杯カタール大会以降の無敗記録を17に伸ばし、2大会連続の4強入りを果たした。

 後半アディショナルタイムに板倉が相手を倒してPKを献上。これを決められ8強で散ることになった。試合後、森保監督は「選手もスタッフもこの2日間、いい準備をしてくれていたので、監督として、みんなの努力を結果に結び付けられなかったのは本当に残念に思います。私自身が交代カードをうまく切れなかったのが敗因かなと思います」と唇をかみしめた。

 苦戦しながらも8強入りを果たした日本だったが、性加害疑惑を報じられたMF伊東純也が急きょチームを離脱することに。ショックを払しょくすべく森保監督は前の試合から先発メンバー3人を入れ替え。負傷欠場となるMF旗手、DF中山、MF中村に代わってMF守田、DF伊藤、FW前田を起用。アジア1位と2位の直接対決となった“大一番”に向け、FW前田を今大会初スタメンに抜てき。MF三笘は2戦連続のベンチスタートとなった。

 試合は前半28分、FW上田からのパスを受けたMF守田が強引に中央へドリブル突破。ペナルティーエリア中央で右足シュートを放つと、アジア屈指の守護神GKベイランバンドの腕を弾いてゴールイン。待望の先制点が生まれた。

 1点リードのまま前半を終えた日本だったが後半10分に失点。FWアズムンからの絶妙なスルーパスを受けたFWモヘビにシュートを浴びると、GK鈴木の右下を抜け同点に追いつかれてしまった。さらに同20分には、FWアズムンにゴールネットを揺らされるもオフサイド判定に助けられた。

 ここで森保監督が動き、同22分にMF三笘とMF南野を投入。それでも日本劣勢の流れは変わらず。何度も危ない場面を迎えると後半アディショナルタイムにPKを献上。これを決められ8強で散ることになった。
 
 森保監督は「収穫という部分では、色々なところをチームで共有してレベルアップできたと思いますし、攻撃の形というところは今日はなかなか出せなかったが、全体的にはカウンターを仕掛ける、サイドから攻撃するというところは(レベルが)上がったかなと思います」とした。一方で「パワーで押し込んでくるときにどうやって回避するかというところは、個のレベルを上げて」と分析した。

 「アジアカップは終わってしまったので、これからワールドカップに向けてアジア予選を勝ち抜く力をつけるということ。そして世界一という大きな目標に向かって一つ一つ頑張っていきたい」とした。

 「本当にスタジアムに駆けつけてくださった日本人のみなさん、そしてTVを通して日本代表を応援してくださった方々に感謝したい。勝利で笑顔を届けられず、被災地や全国の皆さんに励ましのエールを送れなかったのは残念ですが、これからも日本のために、選手とともに頑張っていきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします」と語った。

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