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川島 日本初のGK主将指名で吹っ切れた…西野監督の思いに「応えないと」

[ 2018年6月30日 07:35 ]

W杯1次リーグH組   日本0―1ポーランド ( 2018年6月28日    ボルゴグラード )

<日本・ポーランド>試合後、サポーターの声援にこたえる川島(撮影・西海健太郎)
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 ベルギー戦へ向けて課題は残った。後半14分にFKから決勝点を与えた。西野ジャパン発足後6試合中、5試合でセットプレー絡みの失点を喫している。海外組を含めたフルメンバーでは国際Aマッチ13試合連続失点。それでもGK川島の復活は明るい材料だ。

 「必死でボールに食らいついていきました。とにかく“間に合え”と。1シーンだけど貢献できて良かった」

 前半32分。ポーランドMFグロシツキのヘディングシュートは、ゴールラインテクノロジーで確認するとボールがゴールラインを半分以上割っていたが、右手一本でかき出した。さらに後半8分には1対1のピンチを未然に防ぎ、同36分の槙野のあわやオウンゴールというクリアもはじき出した。セネガル戦では判断ミスを犯し、世界中から非難を受けたが、この日は好セーブ連発。インターネット上では「川島さん、ごめんなさい」という謝罪の声があふれた。

 実は親善試合ガーナ戦(5月30日)以降、気持ちの整理がついていなかった。同戦でPKを与え「断ち切れない要因になっていた」という。だが決勝トーナメント進出を懸けた大一番前、西野監督から主将マークを渡された。GKがW杯でゲーム主将を務めるのは日本サッカー史上初。指揮官からは何も説明を受けなかったが「いろんな意味があったと思う。その思いをくみ取らないといけないし、応えないといけなかった」。より責任感を与えられたことで、やっと吹っ切れた。

 W杯通算10試合出場は歴代最多タイ。「一つになって新しい歴史をつくりたい」。GK交代論争はもう終了。日本には川島が必要だ。

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