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“ジョーカー”本田Vアシスト 投入3分後「仕事できてうれしい」

[ 2018年6月20日 05:30 ]

W杯1次リーグH組   日本2―1コロンビア ( 2018年6月19日    サランスク )

試合後、バックアップメンバーの浅野(左)とポーズを決める本田(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 ジョーカー本田が大仕事をやってのけた。後半25分に香川と代わり、トップ下でプレー。その3分後の左CKだった。“伝家の宝刀”左足で大迫の決勝弾をアシスト。W杯3大会連続のアシストは日本代表初の快挙となった。「しっかり決勝点に絡む仕事ができてうれしく思っている」。W杯8試合目にして初めて途中出場となった背番号4は、冷静に振り返った。

 「2番以下はビリ」――。64年東京五輪カヌー代表の大叔父・大三郎さんを筆頭にスポーツ選手の家系に生まれた本田が、幼い頃から植え付けられてきた言葉だ。兄・弘幸さんに1対1を挑んでは負け、大泣きしながらドリブルを仕掛け続けた。G大阪ジュニアユース時代はスタメンを外された後、近くの高校まで出稽古。ライバルや試合に勝つためには、愚直に努力を続けて結果を求めるしかない。今大会も連発した言葉。「結果にコミットする」。まさにその言葉通りの活躍だった。

 ただ、満足した様子は一切ない。試合の大半を10人で戦ったコロンビアに対して攻めあぐねただけに「内容に関しては良いものではなかった」。初戦で奪った勝ち点3にも「そこまで大きいとは思わない。あと2つのうち1つは勝たないと(決勝トーナメントに)行けない」と言い切った。前回大会で優勝を目標に掲げ惨敗した背番号4は、自らに言い聞かせるように、次戦を見据えていた。

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2018年6月20日のニュース