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J2熊本 36日ぶりリーグ戦復帰も無念の惜敗「ただいまJリーグ」横断幕も

[ 2016年5月15日 17:56 ]

<千葉・熊本>横断幕で謝意を表す熊本サポーター

明治安田生命J2第13節 熊本0―2千葉

(5月15日 フクアリ)
 明治安田生命J2リーグは15日、各地で第13節の11試合が行われ、熊本地震の影響によりリーグ戦5試合が中止となった熊本が敵地で千葉と対戦。4月9日の山口戦(うまスタ)以来36日ぶりとなる公式戦だったが、0―2で敗れて3連敗を喫した。

 試合会場の千葉・フクダ電子アリーナ(フクアリ)に駆け付けた熊本サポーターからは「全国の皆様温かい御支援ありがとうございました!!」「全国の皆様の思いに感謝」「世界に誇れる熊本を取り戻すけん」などの横断幕に加えて、熊本の方言で「頑張れ」を意味する「がまだせ」や「ただいまJリーグ」の言葉も掲げられ、千葉サポーターから「心は一つ。がまだせ熊本!がんばろう九州!」という手書きの横断幕が試合前に上がると、熊本サポーターが「サンキュー千葉」コールで感謝を表すシーンもあった。

 かつてエースとして千葉に在籍した熊本県宇城市出身の元日本代表FW巻誠一郎(35)は3月26日の第5節・長崎戦(長崎県立)以来今季2度目の先発メンバーに入り、2トップの一角として奮闘。インフルエンザで急きょ3人の先発メンバーが変更となる逆風も吹く中、今季チーム最多の4ゴールをマークしているMF清武功暉(25)が前半4分に両チーム最初のシュートを放つなど、積極的にゴールを狙った。

 だが、後半11分、千葉のMF町田也真人(26)にシュートのこぼれ球を押し込まれて先制を許すと、同29分にはGK畑実(27)がキックしようとしたボールをゴール前で町田にさらわれ、無人のゴールにそのまま決められる痛恨の2失点目を喫した。

 5月2日に全体練習を再開した熊本だが、90分の実戦ができないまま千葉戦へ突入。後半途中には足をつる選手も続出し、前半30分に相手選手と激しく接触していったんピッチ外へ出た巻も後半39分まで気力でプレーした。結果は無念の黒星。それでも今季最多の1万4163人を動員したスタンドからは、6試合ぶりの勝利となったホーム千葉以上の大きな拍手が熊本イレブンに降り注いだ。

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2016年5月15日のニュース