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本田 執念プレーで先制PK誘発!「今季最高の出来だった」

[ 2014年12月1日 05:30 ]

ウディネーゼ戦の前半、競り合うACミランの本田(右)

セリエA第13節 ACミラン2―0ウディネーゼ

(11月30日)
 ACミランの日本代表FW本田圭佑(28)が30日のホーム、ウディネーゼ戦で先制点を誘発し、2―0の勝利に貢献した。自身は前半に訪れた好機を仕留められずに今季7点目はお預けになったが、後半17分に執念のプレーで先制となるPKを獲得。チームを6試合ぶりの白星に導いた。後半37分に途中交代となったが、2試合ぶりに先発復帰して結果を残した。

 ゴールへの執念が、勝利への道を切り開いた。後半17分、中央で構えていた本田の元に、左クロスのこぼれ球が落ちてくる。DFドミッツィと競り合いながらも、強いフィジカルを生かして胸トラップでシュート体勢に入る。敵陣深くで右足を振り抜こうとした本田を、ドミッツィが後ろからつかんで倒してPKを獲得。相手を一発退場でピッチ外に追いやる好プレーで、メネズの先制弾を生み出した。「今季最高の出来だった。いい準備ができた。得点できなかったのは向上の余地があるけどこれまではそういうチャンスすらなかった」と満足感を漂わせた。

 前半の攻撃ラッシュがPK獲得の伏線になった。右FWながら巧みにポジションを変えて好機を演出。43分にはメネズの右クロスを中央で仕留めようとして左足を思い切り伸ばして詰めた。46分には左からのパスに体勢を崩しながらも左足ダイレクトシュート。得点こそならなかったが、本田のゴールへ向かう迫力が相手の守備陣の警戒と焦りを誘い、先制につながった。

 結果が欲しかった。23日のインテル・ミラノとの“ミラノダービー”では長友が先発したのとは対照的に、本田は戦術上の理由で後半28分からの出場だった。「スタメンで出たかった。個人的には悔しい」と正直な思いを吐露したが、リーグ戦でのゴールは10月19日のアウェー、ベローナ戦が最後。「過去の4試合くらいで結果を出せていなかったのが響いている」。そう分析して臨んだ一戦。7点目こそ決められなかったが、存在感を示して6試合ぶりの勝利に貢献。本田のギアは、ここから上がっていく。

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