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悪夢の磐田、来季もJ2…名波監督「奇跡呼ぶ力がなかった」

[ 2014年12月1日 05:30 ]

山形に敗れ、肩を落として引き揚げる磐田イレブン

J1昇格プレーオフ準決勝 磐田1―2山形

(11月30日 ヤマハ)
 山形の奇跡。それは磐田にとっては思い描いたJ1復帰への軌跡が途絶えた瞬間だった。0―1の前半終了間際、磐田はFW山崎の4戦ぶりゴールで試合を振り出しにした。引き分けでも決勝進出が決まるため、ボールキープに走った後半終了間際、ゴール前の一瞬の隙が失点につながった。「奇跡を呼ぶ力が山形にはあって、僕らにはなかった」。会見で名波監督はこう総括した。

 終了の笛とともにDF藤田は座り込んだ。GK八田は芝に手足を投げ出した。山崎はスタッフに抱きかかえられ、一度も顔を上げられないままスタジアムを歩いた。MF小林は涙を何度も袖で拭い会場を後にした。

 シーズン当初は圧倒的な強さでのJ1復帰を描いていたが、現実は遠かった。「42試合の結果が今ある」と高比良社長。今季支援したスポンサーも「全社今までと同じではない。2年目となると状況が変わる」と話す。昨季は選手の慰留に成功したが、今季は約半数が契約を満了。一方、J2では抜きんでているという人件費の精査も今オフは必要となる。来季を見据えた改革が始まる。

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