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本田 6戦不発も…必ず出る“7戦目弾”「無心の方が結果出る」

[ 2014年11月14日 06:31 ]

笑顔でドリブルする本田

 日本代表は14日、愛知県豊田市の豊田スタジアムでホンジュラス代表と親善試合を行う。来年1月のアジア杯(オーストラリア)に向けた最終選考2試合の一戦で結果を求められる中、FW本田圭佑(28=ACミラン)は3トップの右FWとして先発が有力。国際Aマッチ6試合連続無得点ながら過去に7戦不発はなく、経験豊富なメンバーがそろった一戦で勝利とともにゴールへの期待が高まる。

 焦りがないのは、過去の経験を覚えているからか。10日から始まった代表合宿で本田は軽快な動きを続けてきた。冒頭15分のみが公開されたこの日の最終調整でも3トップの右FWでプレーしたもよう。練習後は右ふくらはぎにテーピングを施していたが、関係者によるとケアの一環で2試合ぶりの先発は決定的だ。連覇を狙うアジア杯へ勢いをつけるためにも、エースの力は欠かせない。

 心強いデータがある。本田は08年6月22日の10年W杯南アフリカ大会3次予選バーレーン戦でA代表デビュー。ここまで63試合で23得点を挙げている。ピッチに立った試合での連続無得点の最長は6試合。不発が7試合続いたことはない。

 W杯ブラジル大会1次リーグ・コートジボワール戦での先制点を最後に6試合連続でゴールから見放されている。だが、本田自身は「無心という言葉が適切か分からないけど、そういう状態の方が結果が出る。結果を求めつつも“(ゴールを)取りにいく”というのがトゥーマッチ(過度)ではいけない」と話し、泰然自若。かつて「ゴールはケチャップのようなもの。出ない時は出ないが、出る時はドバドバ出る」と話した。不発が始まってから7戦目となるホンジュラス戦が、ケチャップが出る試合となっても不思議ではない。

 追い風もある。アギーレ監督はここまで4試合でさまざまなメンバーを試してきたが、今回の親善試合はアジア杯へ向けて選手に勝利を厳命。先発にもDF内田や遠藤と今野の両MFと多数のW杯ブラジル大会経験者が名を連ねる見通しだ。チームとしての新たな上積みは少ないとはいえ、個々の特徴は互いに把握し尽くしているのは大きい。最前線で本田が生きるパスが増えるはずだ。

 日本とホンジュラスの対戦は過去2回で1勝1分け。サイドを使った攻撃的なスタイルの相手に対し、スコアは3―3(02年5月2日)、5―4(05年9月7日)といずれも打ち合いになっており、今回も同様の展開になればACミランで得点力を開花させた本田への期待はさらに高まる。
 アギーレジャパンは4試合で1勝1分け2敗。一貫性のない起用や采配に日本サッカー協会内部には指揮官との話し合いの場を求める声も出始めている。雑音をシャットアウトするには何よりも結果。エースの活躍が大きな役割を担う。

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