×

小野 福岡戦欠場も気持ち切り替え「最終戦で力になれるよう」

[ 2014年11月14日 05:30 ]

メンバーを外れた小野

 コンサドーレ札幌のMF小野伸二(35)が、15日の福岡戦(レベスタ)のメンバーから外れることが13日、決まった。この日の札幌・宮の沢での練習から完全合流したが、紅白戦での出番はなかった。チームはプレーオフ進出が難しい状況だが、チームメートへの絶大な信頼を口にした小野は、今季最終戦となる23日の磐田戦(札幌ドーム)での復活を目指す。

 メンバー選考の紅白戦に小野の姿はなかった。左アキレス腱痛を抱える主将のMF河合とともにピッチの外へ。そのままパス回しを始めた。前日に古辺フィジカルコーチのチェックに合格。全体練習に参加したが、福岡戦は見送りとなった。小野は「(残り2試合)全部やるつもりで準備していたので、最終戦に向けてやっていきたい」と、すぐに気持ちを切り替えた。

 断を下したバルバリッチ監督は、コンディションの問題を挙げた。「今回(の福岡戦)に関してはきょうが初合流。試合で戦える状態ではない」。プレーオフ圏の6位山形との勝ち点差は4。勝ってもプレーオフ進出が消える可能性がある。先発11人が厳しくとも、7人が入れるベンチに置いて百戦錬磨の経験に懸けるプランもあった。だが「状態のいい選手を使う」と公言し続けてきた指揮官は、信念を貫いた。

 メンバーは外れたが、やれることはある。小野は「あす(14日)の練習でいい雰囲気をつくりたい」と言った。決戦前の前日練習でチームメートを鼓舞して送り出す。そして自身は23日の磐田戦に向けて札幌でコンディションを上げ、その時に備えるつもりだ。

 小野とともに出場の可能性があった河合もメンバー入りが厳しい状況。窮地の中で最後の切り札として期待された2人は、状態を上げて最終戦に備えることになる。小野は「勝つしかない中で引き締まっているし、チームのみんなを信じている。最終戦で力になれるように頑張りたい」と口にした。最終戦へ可能性をつないでほしい。札幌から約1400キロ離れた福岡へ。自らの魂は送った。

続きを表示

2014年11月14日のニュース