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ブラジル代表 「W杯は去れ」反対デモの中、異例の船出

[ 2014年5月27日 00:44 ]

サッカーW杯開催に抗議するデモ参加者に囲まれた、ブラジル代表が乗ったバス=リオデジャネイロ

 サッカーのワールドカップ(W杯)で史上最多6度目の世界一を目指す開催国ブラジルの代表が26日、リオデジャネイロのホテルに集合したが、W杯開催に反対する300人規模のデモにさらされた。悲願の地元優勝を狙うセレソン(代表チームの愛称)は、国民の抗議の中で異例の船出となった。

 ブラジル国内では競技場建設への巨額の公費投入などに抗議するW杯反対デモが頻発している。教育と福祉の充実を求める教職員団体が「W杯は去れ」と怒号を響かせる中、ネイマール(22)ら代表メンバーがバスに乗り込み、合宿地へ向かった。デモ隊がバスを取り囲む一幕もあった。

 デモ参加者のラファエル・シウバさん(30)は「貧しい市民はW杯に興味がない。教育に使われる金が奪われている」と強調した。ブラジル代表は28日から本格的に練習を開始する。(共同)

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