大久保　不発もＷ杯得点王へ意欲「プレッシャーは感じてない」

「Ｗ杯得点王」と書かれたダルマを手に笑顔を見せる川崎ＦのＦＷ大久保

Ｊ１第１４節 川崎Ｆ０―３横浜

（5月18日 等々力）
　Ｗ杯メンバー入りした川崎Ｆの大久保は無得点に終わったが、すぐにＷ杯に視線を向けた。前半２２分の右足ミドルなど３本のシュートは不発。リーグ５試合ぶりの黒星を喫したが「毎試合勝てるわけではないし、もう忘れた。嫌な思いを引きずっても体に悪い。もう代表のことを考えている」とケロリとしていた。

　試合後にはサポーターによる壮行会が開催された。用意されたＷ杯得点王祈願だるま（約２０万円）に目を入れ「狙いたいね」と得点王にも意欲を見せた。だるまは川崎大師表参道にある小田切商店に発注したもので、昨季Ｊ得点王に輝いた際にも準備された縁起物。１０年Ｗ杯南アフリカ大会前には、偶然にも大久保の母・千里さんが同じ店で必勝祈願だるまを購入している。川崎ＦサポーターはＪリーグで大久保の得点をカウントしている「ヨシ・メーター」をＷ杯仕様にして現地に持ち込む方針も固めた。

　大久保は２１日からの鹿児島合宿で約２年３カ月に代表に合流する。自身２度目のＷ杯に向け「プレッシャーは感じてない。楽しみ。みんな優勝を狙うと言っているし、自分も狙う。その気持ちがなければ辞退している」と力を込めた。得点王と優勝。壮大な目標を掲げてブラジルに乗り込む。