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西川 笑顔絶やさず初のW杯で正GK狙う!

[ 2014年5月19日 12:15 ]

笑顔を忘れずザックジャパンの守護神獲りを狙う浦和GK西川

 険しい表情でゴールを守るのが一般的なGK像なら、日本代表の西川周作(27=浦和)は“柔(やわら)の守護神”だ。高いシュートセーブ能力と攻撃の起点になる高精度のロングフィードも持ち合わせる技巧派GKは、DF陣に常に笑顔で優しい声を掛ける。「次のプレーをどれだけポジティブにできるかで結果が変わる」。日本代表の正GK川島と対照的な守備の要だ。

【日本代表メンバー W杯日程】

 笑顔を心がけたきっかけは、大分から広島に移籍した10年だった。同年と11年に指導を受け、現在は浦和を指揮するペトロヴィッチ監督のサッカーに触れた。DFも積極的に攻撃参加する超攻撃スタイルに「みんな(守備が)不安だったので、落ち着かせようと思った」。緻密なコーチングで危機管理を徹底し、より意識して笑うようになった。練習用のレガースには「笑門来福」という文字を刻み、毎食後には念入りに歯を磨く。「常に笑うことでチームを勝利に導きたい」。笑顔には、そんな意味が込められている。

 それでも、笑顔を失った1日がある。前回大会で川口(現J2岐阜)のサプライズ選出で落選。その瞬間を見守った妻・亜美さんに「3番手ではなく、次は2番手、1番手で行けるように頑張ったら?」と励まされた。あれから4年。ザックジャパンで川島を脅かす位置にいる。「ここからがスタートライン。ブラジルで活躍するイメージがある」。前回の悔しさも込め、初のW杯で西川が最高の笑顔を見せる。

 ◆西川 周作(にしかわ・しゅうさく)1986年(昭61)6月18日、大分県宇佐市生まれの27歳。大分のU―15、U―18を経て、05年にトップチーム昇格。10年に広島に移籍し、12、13年のリーグ連覇に貢献。今季から浦和に加入。国際Aマッチ通算12試合9失点。1メートル83、81キロ。利き足は左。

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2014年5月19日のニュース