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W杯メンバー入り当落線上の南野、決めるぞ“逆転選出弾”

[ 2014年5月10日 05:30 ]

練習で軽快な動きを披露したC大阪のFW南野

J1第13節 C大阪―仙台

(5月10日 金鳥スタ)
 12日のW杯メンバー発表前では最後となるJ1は、10日に各地で行われる。C大阪はホームで仙台と対戦。9日は大阪市此花区で最終調整し、日本代表候補FW南野拓実(19)は軽快な動きを披露した。現状では23人のメンバー入りへ向け当落線上の存在。チームとしても負けられない一戦で、19歳が逆転選出へのラストアピールに出る。

 強い気持ちを表すかのように、何度もゴールネットを揺らした。狭いコートの紅白戦でサブ組に入った南野は、開始から積極性を見せて主力組相手に2得点。すると、その直後から主力組の左MFに抜てきされ、今度は日本代表FW柿谷のスルーパスからゴールを奪った。

 「もう、目の前の試合で結果を残すことしか考えていない。(W杯前とか)あんまり意識はしていない」

 12日にW杯ブラジル大会に臨む日本代表23人が発表される。きょう10日に開催されるJ1が国内組にとっては最後の公式戦。メンバー入りに向けたラストアピールの舞台となる。

 4月の日本代表候補合宿で初招集された19歳は現状では当落線上にいる。今季はリーグ戦でゴールなし。最近では先発から外れることも多かったが、気持ちは前を向いている。6日のACL広州恒大戦で1―5というショッキングな大敗を喫しただけに、C大阪にとっても中3日で迎える仙台戦は重要な意味を持つ一戦だ。

 「みんな、気持ちは切り替えているし、ああいう悪い流れを断ち切るための自信をつけたい」

 練習後には柿谷らと居残りでシュート練習を行い、最後まで汗を流し続けた。98年W杯フランス大会の小野伸二(現ウェスタン・シドニー)以来となる10代W杯戦士へ――。チームの勝利に貢献することで、若きアタッカーの夢舞台も近づく。

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2014年5月10日のニュース