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ザック監督 栗原投入裏目も執念ドロー「このために日本に来た」

[ 2013年6月5日 06:00 ]

<日本・オーストラリア>選手から水をかけられるが、手を合わせて笑顔のザッケローニ監督

W杯アジア最終予選B組 日本1―1オーストラリア

(6月4日 埼玉)
 ザッケローニ監督は子供のようにはしゃいだ。試合終了と同時にガッツポーズを3度。サポーターに「皆さんこんばんは。応援ありがとうございま す」と日本語であいさつ。ウオーターシャワーを浴びた。10年8月の就任から3年。目標のW杯出場を決め「私はこのために日本に来た。このために(日本に)呼ばれた」と喜びを爆発させた。

 オプションの3―4―3は封印し、定番の4―2―3―1で臨んだ。後半34分には前田に代え栗原を投入し0―0での逃げ切りを図った。しかし36分に失点すると、なりふり構わぬ采配。40分に内田を下げ高さのあるハーフナーを投入。42分には岡崎に代えて清武を送り出した。その執念が実り勝ち点1を獲得した。

 協会関係者によると、W杯出場決定で契約は14年7月のW杯本大会まで自動更新される予定という。指揮官は「進歩を止めたら未来はない。W杯でも良い成績を残したい」ときっぱり。「ベストプレーヤーをそろえ、チームのプレースピードをさらに高めたい」とさらなる進化を約束した。

 「日本代表を指揮したあとに、他国の代表チームを指揮することは難しい」と言うほど日本を愛してやまないザックの挑戦は第2章に突入する。

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