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ザックジャパンW杯出場に福島からも喜びの声「勇気づけられた」

[ 2013年6月5日 11:25 ]

 サッカーの2014年ワールドカップ(W杯)出場を決めた劇的な熱戦から一夜明けた5日、興奮が冷めやらぬ各地からは喜びの声が聞かれた。

 「すごい試合だった。先制されて駄目かと思ったけど、諦めずに結果を出してくれて勇気づけられた」と興奮した様子で話すのは、福島県広野町の町職員金子一隆さん(35)。4日の試合を埼玉スタジアムで観戦した後、福島に戻った。

 広野町には、サッカートレーニング施設「Jヴィレッジ」があるが、今は東京電力福島第1原発事故の対応拠点になっている。「明るい話題があれば、被災者の励みになる。難しいとは思うが、本大会でも優勝してほしい」と期待を込めた。

 試合後に若者らがあふれ、警察官が交通規制した東京・渋谷。スクランブル交差点で携帯電話を使って試合を見ていたという茨城県取手市の会社員渡辺博貴さん(25)は「知らない人も一緒に観戦して一体感があった。まだ余韻が収まらない」と笑顔。

 夫と子どもが埼玉スタジアムに試合観戦に行ったという東京都大田区の主婦(38)は、開店直後のスポーツ店で、日本メンバーが試合後に着ていたTシャツを5着購入。「テレビを見て気に入った。家族や友達のために買いました」と話した。

 記者会見場となったさいたま市のホテルの外には、代表の姿を一目見ようと熱心なサポーター数十人が集まった。

 このホテルに3日間宿泊して応援したという東京都世田谷区の大学生黒木伶さん(21)は「今まで見た試合の中で一番感動した。出場おめでとうと声を掛けたい」。夫婦で試合を見た大阪市平野区の会社員青木章さん(50)は「無敗の埼玉スタジアムだから奇跡が起きると思っていた。W杯では、日本ここにありという試合を見せてほしい」と笑顔で話した。

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2013年6月5日のニュース