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土壇場の同点「最高」スポーツバーでスタジアムで熱い声援届いた

[ 2013年6月4日 20:53 ]

 5大会連続のワールドカップ(W杯)出場が決まった瞬間、全国のサポーターたちは抱き合って歓喜の声を上げた。試合終了間際に同点に追いつく劇的な展開。「執念だ」「最高」。日本代表のサムライたちの活躍をたたえた。

 300人超のサポーターが集まった東京都渋谷区のスポーツバー「エムスポ渋谷店」。本田圭佑選手のユニホームを着た横浜市の大学3年中尾有里さん(20)は「やってくれると信じていた。この勢いで本大会もがんばって」と目を潤ませた。同市の会社員筒井健太さん(23)は「本田選手は持っている、と思った。チームを一つにしてくれた」と声を張り上げた。

 本田選手のPKの場面ではサポーターらが祈るように手を合わせたまま、画面へくぎ付けに。ゴールが決まり、同点に追いつくと歓声が上がり、あちこちでハイタッチが繰り返された。

 一方、遠藤保仁選手の地元、鹿児島市にある飲食店「サニーパブリックマーケット」では、終了直前に本田選手がPKを決めると興奮の渦に包まれた。立ち上がって拍手がしばらく続き、W杯出場決定を祝うくす玉が割られた。

 遠藤選手の母校、鹿児島実業高サッカー部OBで地元後援会の永里千尋会長(63)は「これまで頑張ってきた日本の執念だ」と喜んだ。

 パブリックビューイング(PV)が行われた大阪市の長居スタジアムでは、2500人超のサポーターから歓声が上がった。兵庫県尼崎市の会社員岡田幸治さん(33)は「ブラジルは時差が大きいけれど徹夜で観戦します」とタオルを振り回して喜びを表現。大阪市の美容師小西勇介さん(29)は「現地に観戦に行きたい」と興奮していた。

 東京・国立競技場のPV会場でもサポーター約1万5千人が観戦した。

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2013年6月4日のニュース