長友　本田とランチ会談「僕らが引っ張らないで誰が引っ張るのか」

日の丸を背にダッシュする長友（中央右）長谷部（中央左）ら日本イレブン

Ｗ杯アジア最終予選Ｂ組 日本―オーストラリア

（6月4日 埼玉）
　左サイドバック（ＳＢ）での先発が濃厚な長友は最終ラインからチームを鼓舞する。この日、ともに「Ｗ杯優勝」と夢を語り合う本田がチームに合流すると早速、ランチ会談に発展した。「食事をしながら話しました。圭佑とは夢、目標が重なる部分が多い。他の人がみれば“熱すぎる”と笑われるかもしれないけど、そんなの気にしないので」と真顔で話した。

　本田、長友が不在だった３月のＷ杯予選ヨルダン戦では引き分け以上でＷ杯出場という状況にありながら１―２で敗れた。「ほぼＷ杯も決まりだ、というぬるい空気が流れていた」とあえて厳しい言葉を発した。そこには前回のＷ杯南アフリカ大会を経験し、世界的名門で活躍するプライドもある。「僕らが引っ張らないで誰が引っ張るのか、という気持ち。世界のレベルも知っているし（チームをけん引する）使命がある」。

　前日練習を終えた長友は怖いほどの表情で大一番に備えた。