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3年間の集大成 ザック監督「就任して一番大切な試合」

[ 2013年6月4日 06:00 ]

報道陣の質問に答えるザッケローニ監督。右は長谷部

W杯アジア最終予選B組 日本―オーストラリア

(6月4日 埼玉)
 10年8月に就任したアルベルト・ザッケローニ監督(60)は、オーストラリア戦をこの3年間の集大成と位置付けた。

 練習前のミーティングでは「この試合は就任して一番大切な試合になる」と選手を鼓舞。前日会見でも「選手にはここまでやってきたすべてを完璧にこなすように求めた」と力を込めた。

 指揮官の高揚はピークに達していた。思い出すのはACミランを率いた98~99年シーズンだ。2位ラツィオと勝ち点差1で迎えたリーグ最終戦。中田率いるペルージャ相手に、負ければタイトルを逃す大一番でチームは2―1で勝利。就任1年目でリーグ優勝を達成した。

 その時と今回が似た心境かと問われると、指揮官は「シー(イタリア語でイエス)」と即答。「あすはタイトルを懸けたファイナルのような心境だ」と言い切った。

 11年1月のアジア杯を制覇。さらに就任からの無敗記録を16に更新するなど、一気に期待が高まった。だがW杯出場を目前にしてまさかの足踏み。3月26日の最終予選ヨルダン戦に敗れ、5月30日の親善試合ブルガリア戦にも完敗。オーストラリア戦に敗れるようなことがあれば、イタリア人指揮官への信頼が揺らぐ可能性も出てくる。

 それだけに指揮官も「我々はここにたどり着くまで多くのことを積み上げてきた。私は選手に全幅の信頼を置いている。素晴らしい試合をしてくれると確信している。絶対に目標を達成したい」と必勝を誓った。

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2013年6月4日のニュース