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札幌 4季ぶり4度目J1復帰!石崎監督の続投も決定

[ 2011年12月4日 06:00 ]

<札幌・FC東京>J1昇格を決め、ビールかけする石崎監督(左)と選手たち

J2第38節 札幌2―1FC東京

(12月3日 札幌D)
 札幌が08年以来4季ぶりのJ1復帰を決めた。MF内村圭宏(27)の2ゴールの活躍で、既に優勝を決めていたFC東京を2―1で振り切り、3位でシーズンを終えた。これで京都と並び最多となる4度目のJ1昇格。指揮を執る石崎信弘監督(53)の来季続投も明らかとなった。2位の鳥栖は初のJ1昇格、徳島は4位にとどまり、四国初のJ1クラブ誕生はならなかった。

 昇格を告げるホイッスルが鳴ると、歓喜が爆発した。ピッチに控え、ベンチ外のメンバーが一斉に駆けだした。その光景をうれしそうに見つめた石崎監督は、サポーターに向かって深々と頭を下げた。

 「コンサドーレ札幌のサポーターの皆さん、J1昇格おめでとうございます」。01年、プロ野球セ・リーグを制したヤクルトの若松勉監督(当時)の流行語を石崎流にアレンジすると、超満員3万9243人のスタンドは総立ちとなった。

 一方的に押し込まれる展開を耐え、一瞬の隙を突いた。0―0の前半40分、内村がMF古田のクロスを右足で合わせると、同ロスタイムにも右足で追加点。「ジンときた。昇格したくて(愛媛から昨季)移籍して。自分が貢献できた」と笑った。

 08年に3度目のJ2降格が決まってからは、毎年のように主力選手を他クラブに引き抜かれた。13位に終わった昨オフも大量流出。石崎監督は「今年のメンバーは今年つくりあげたもの」と話すほど。それでも、若手が多い編成の中、FW中山やMF河合ら経験豊富なベテランを効果的に補強。勝負弱かったチームに最も欠けていた「プロ意識」を叩き込んだ。指揮官は「サッカーは技術、戦術ではない。勝ちたいという気持ちが大事」と明かした。

 この日までに石崎監督の来季続投も判明。クラブ最長となる4年目の指揮を執ることになった。それでも「昇格はまだスタート」と石崎監督は力を込める。激戦を制し、精神的にタフになった。満を持してJ1に殴り込む。

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2011年12月4日のニュース