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被災者の子どもたち招待で生カズダンス披露だ!

[ 2011年4月19日 06:00 ]

<横浜FC・被災地訪問>子供たちと笑顔で記念撮影する横浜FC・三浦知

 今度は大人の生ダンスを贈る!元日本代表FW三浦知良(44)を擁するJ2横浜FCは18日、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県釜石市、大槌町の避難所を訪問し、支援活動を行った。カズは近い将来、クラブ全体で被災した子供たちを試合に招待することを熱望。避難所でもリクエストが殺到したカズダンスを披露するつもりだ。

 街が消え、今もがれきの山が残る光景を、カズは目に焼き付けた。津波で壊滅的な被害を受けた釜石市、大槌町の避難所に初めて足を踏み入れた。「本来はきれいな街が広がっていたはず。自然の力の恐ろしさというか…。でも子供たちが本当に元気で、僕らを明るく迎えてくれて感謝したい」。被災地に笑顔を届けるつもりが、逆に勇気をもらっていた。

 だからこそカズは自身に言い聞かす。「これからも続けていかないとね。横浜に帰ってからもパワーを送るよ。試合への招待はもちろん、横浜FCとしてもそれはやるべきだと思う」。今回の支援活動を一過性のものにしてはならない。被災者に本当の笑顔が戻る日までカズは歩みを止めない。

 最高のプレゼントを用意している。岩手県各所を訪問した今回の活動。どこに行っても聞こえてくるのは「カズダンスを踊って」の声。それもカズダンスが流行したJリーグの草創期を知らない世代からのリクエストだ。「うれしいよね。もはや世代を超えたパフォーマンスなんだね。でも、みんな、忘れてない?あれは点を決めた時のパフォーマンスだからね」。あまりの反響に44歳は照れ笑いしていた。

 ≪ジャージーのリクエストも≫岩手県釜石市立甲子小学校の避難所からはカズダンスだけでなく、物資のリクエストも届いた。現在、101人が避難所生活を送っているが、ジャージーなどの衣類が不足しているという。避難所の関係者は「先週の木曜日から横浜FCが来てくれるのを楽しみにしていました。でも今、ジャージーが足りないんです。ぜひ、呼び掛けてほしい」と話していた。

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2011年4月19日のニュース