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香川インタビュー「リーグもアジア杯も優勝」

[ 2011年1月1日 06:00 ]

踏み台を使ったフィジカルトレを行った香川真司。スポニチとのインタビューでも熱く語った

 ドルトムントの日本代表MF香川真司(21)が飛躍の1年を終えて、本紙の独占インタビューに応じた。昨夏にC大阪からドルトムントに移籍して、リーグ戦8得点、公式戦12得点を記録。首位独走の立役者となり、欧州でも一躍、注目を浴びる存在となった。急成長中の21歳が11年の抱負や、開幕が間近に迫ったアジア杯(カタール)への意気込みなどを語った。

 ――飛躍を遂げた2010年を振り返って。
 「移籍もあって、凄く充実した1年だった。海外に初めて挑戦したという意味では本当に素晴らしい1年だった。W杯への(サポートメンバーとしての)参加も含めてね。まぁ、飛躍した1年だったんじゃないかな」
 ――開幕前に2桁得点を狙いたいと話していたが、リーグ中断を前に既に8ゴールで射程圏内。目標の上方修正は?
 「うーん…、まぁ2桁取りたいという思いには変わりはない。それに、2桁と言っても、11点と19点では違うから。それは自分の中で、何点とは決めずに、より多く取れるようにと思う」
 ――リーグ戦の8得点中5点が決勝弾だった。 「確かに勝ち越し、決勝ゴールが多かった。大事な場面で決められるということは、重要。そういう選手になれていることはうれしいし、これからも続けたい。決勝ゴールがこれだけ決められていることは、精神的な部分で成長できているんじゃないかなと思う」
 ――得点のほとんどが、定位置を争うライバルが決めた後だった。
 「そうですね。やっぱり、ライバル…同じポジションの選手が点を取った試合の次の試合は特に大事だと思ってプレーしていた。それでライバルが活躍したら、ポジションを失うわけだから。良い選手が多いから、本当にうかうかしていられない。常に結果を出し続けないと代えられると思っているので」
 ――2011年の目標は?
 「まだシーズン中だから。1年を通して結果を出し続けられるように、11年も最初から結果にこだわりたい。その中で、もっとミスを減らしたり内容にもこだわることができればいいと思う。ドイツに来てからの半年間は結果を残すことに精いっぱいな部分もあった。11年は、よりプレーの精度を上げて怖い選手になりたい。あとはリーグ優勝。現実的に狙える位置にいるので、CL出場権を含めて勝ち取りたい」
 ――具体的に精度を上げるというのは?
 「前を向いた時のスルーパスやシュート、ファーストタッチは、もっと精度を上げる必要がある。もっと…ミスをなくして、その中で前を向いて仕掛ける意識を持ってやれるようにしたい。自分自身の中で常に不安はある。確固たる地位を築いたわけではないと思っているから。まだまだ修正しないといけない部分があるし、不安はある」
 ――好きなチームはバルセロナと公言しているが、今後の青写真は?
 「バルセロナのサッカーは誰でも好きなんじゃないですかね。スペインリーグのパスをつなぐスタイルが好きだし、その中でもバルセロナは別格だと思うので。今後は、圭佑君(本田圭)やヒデさん(中田英)、俊輔さん(中村)が海外で活躍して日本人の価値を高めてくれたように、自分も日本人でもできるんだということを証明したい。それによって日本人が世界でプレーするチャンスを広げていければいい」
 ――最後にアジア杯の抱負を。
 「ザッケローニ監督が就任して初めての大会だし、自分自身がこういう充実した中で代表を迎えるのも初めてなので、凄く楽しみ。一人一人の個性やストロングポイントを理解して、それをチームとして生かせるようにしたい。攻撃的なサッカーをして、優勝したいと思う」
 ≪点を取る10番に≫日本代表合宿に参加している香川はこの日、ダッシュや体幹トレーニングなどで精力的に汗を流した。2日の再集合までは、体を動かさずにリフレッシュする予定。アジア杯では背番号10を背負うことになったが「点の取れる10番になりたい。メッシとかそうだし」と意欲的。「心と体の両方でいい準備をして、結果にこだわってやりたい。狙うのは優勝しかない」と決意を新たにしていた。

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2011年1月1日のニュース